『人に強くなる極意』 佐藤優 読了 


佐藤優氏は、強面の剛の人だとばかり思っていた。しかしながら、キリスト教と大学で学んだ神学を拠り所として、行動する人であった。最近組織の中での自己有用感について考えさせるような出来事があり手に取った本であったが、自分の根っこをどこに持てばよいのか改めて自分と向き合ってみたい。私が学んだのは、佐藤氏が、何かあると内省するためにノートを活用しているということである。自分を客観的に見ることと、自分の周りの世界を一時の感情で判断しないことを学んだ。
この本は、8章からなり、それぞれの章ごとのテーマについて考えるための本が2冊ずつ紹介されている。早速私は、綿矢りさの『ひらいて』を購入し、読むことにした。
第1章 怒らない 第2章 びびらない 第3章 飾らない
第4章 侮らない 第5章 断らない  第6章 お金に振り回されない
第7章 あきらめない  第8章 先送りしない

 

 

 

読書スパ (本の言葉辞典)

読書スパ(どくしょすぱ)
読書スパとは、イギリスの(バース温泉の語源になった、優雅な建物に囲まれた街バース 【世界遺産】)にある個人書店で行われているサービスだという。(2013年現在)日本では、温泉につかり、入浴後は休憩施設でゆっくりと読書を楽しむ人もいるかもしれないが、このサービスは一味違う。予約した時間にお店に行き、奥にあるサロン風の空間で、イギリスらしくお茶とケーキをいただく。その際に書店員に自分の好みを伝えることにより、書店員がコンシェルジュになって、嗜好に沿った本を選んでくれるシステムである。インターネット上では、購読や閲覧状況からおすすめ本を示してくれることはあるが、書店員が、専門の読書案内をしてくれることは珍しいといえる。サロンでの相談と5冊ほどの本の購入がセットになったサービスは、プレゼントとしても人気だ。こんな温かみのあるシステム、日本にもできないだろうか。

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0001 ことばコンセプト事典 ①渡部昇一の言語学の粋を集めた事典
0002 岩波 生物学辞典 第4版
0003 文部科学法令要覧 平成24年版
0004 電脳暮し
0005 リーダーになったらこの本―管理者としてなすべき228のチェックポイント
①関連記事
0006 街の古本屋入門―売るとき、買うとき、開業するときの必読書
①上野の古本屋で購入
0007 研究者のための知的財産ハンドブック①関連記事
0008 東京の道事典①関連記事
0009 ゲーテと出版者―一つの書籍出版文化史 (叢書・ウニベルシタス)
0010 書物の本―西欧の書物と文化の歴史 書物の美学 (叢書・ウニベルシタス)

0011 砂漠でみつけた一冊の絵本
0012 脳を活かす生活術 希望の道具箱
0013 ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる
0014 「分かりやすい説明」の技術 最強のプレゼンテーション15のルール (ブルーバックス)
0015 スピード整理術 頭のいい捨て方・片づけ方60の具体例 (PHP文庫)
0016 大判写真入門 (PHOTO EXPERT)
0017 はじめての収穫ガーデニング―かわいくておいしい!ポタジェの庭へようこそ (Musashi Mook)
0018 フラッシュバックひろ子―ありのままの輝き 「探偵物語」公開記念・薬師丸ひろ子写真集 (1983年)
0019 活字探偵団 (別冊本の雑誌 (10))
0020 男の隠れ家―できるビジネスマンのアイデア“空間術”

0021定本与謝野晶子全集〈第13巻〉短歌評論 (1980年)
0022FC2ブログではじめるこだわりブログ 第3版 (FC2ブログ公式ガイド) (FC2 BLOG公式ガイド)
0023分子と人間 (SAライブラリー)
0024ライバルに差をつける朝活―5時半起きは人生が変わる!! (Odein Mook 72)
0025FC2ブログではじめるビジネスサイト構築レッスンブック―ステップバイステップ形式でマスターできる
0026松本清張全集〈24〉無宿人別帳,彩色江戸切絵図,紅刷り江戸噂 (1972年)
0027書斎の王様 (岩波新書 黄版 324)
0028文章添削トレーニング―八つの原則 (ちくま新書)
0029現場主義の知的生産法 (ちくま新書)
0030D・カーネギーの会話力

0031あたりまえのことをバカになってちゃんとやる
0032図書館を使い倒す!―ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」 (新潮新書)
0033やさしい切り紙〈2〉-切りとる街の旅物語
0034自分で作る小さな本
0035折って、切って、開いてつくる やさしい切り紙
0036いつでも会える
0037松本清張全集〈49〉空の城・白と黒の革命 (1983年)
0038イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む (平凡社ライブラリーoffシリーズ)
0039日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)
0040多読術 (ちくまプリマー新書)

0041ジェンダーの罠―とらわれの女と男
0042机の上はいらないモノが95%―世界一シンプルな整理法
0043ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
00441000の風―あとに残された人へ (ポケット・オラクル・シリーズ)
0045使えるレファ本 150選 (ちくま新書)
0046人間の世界歴史〈6〉回想のヨーロッパ中世 (1981年)
0047世界悪女大全 淫乱で残虐で強欲な美人たち
0048知的ビジュアルファイルのすすめ―生活を彩るオリジナル情報らくがき帳
0049右手に「論語」左手に「韓非子」―現代をバランスよく生き抜くための方法 (角川SSC新書)
0050マーフィー名言集―あなたを成功へ導く568のことば

子供の本も侮れない

left 今日、子供が以前読んでいたマンガでわかる時間管理の本を借りて読んでみた。漫画家、できない主婦代表の著者は、単純なマンガであるにも関わらず、ユーモ アがあり説得力がある。この本は、時間管理の本筋を説く。例えば、時間をひとまとめにして時短。ひとまとめにする具体例が分かりやすく載っている。
うんうん、そうそう、なんでこんな簡単なことをやらなかったのだろうと感心しきりの自分であった。1時間もかからずイッキによめる。下手な自己啓発書よりはおすすめである。
私は、朝の服薬が抜けてしまうことが多く、食事と歯磨きの間に服薬をするようにして、飲み忘れをしないようにしてみます。

硝子戸の中とは書斎のこと

この本の出だしは

ガラス戸の中から外を見渡すと、霜よけをした芭蕉だの、赤い実のなった梅もどきの枝だの・・・

で始まる。
2文目は

書斎にいる私の眼界は極めて単調でそうしてまたきわめて狭いのである。

とつながる。
漱石は、このとき書斎にいるのである。

漱石は、訪ねて生きた女性から、これまでの辛い人生についての相談を受ける。どうやら、苦難に満ちた人生に終止符を打とうか打つまいかを漱石の考えを聞きたいようなのだ。
漱石の胸には、「死は生より尊い」という言葉が往来していたようだ。しかし、最終的に漱石は彼女にすべてを癒す「時」の流れに従って下れと言っている。彼女は、これに対して、もしそうしたらこの大切な記憶が次第にはげてゆくだろうと嘆いた、という。

以下は、私自身の本文からの抜出である。
「もし生きているのが苦痛なら死んだらいいでしょう」
こうした言葉は、どんなに情けなく世を観ずる人の口からも効きえないだろう。医者などは安らかな眠りに赴こうする病人に、わざと注射の針を立てて患者の苦痛を一刻でもくふうを凝らしている。こんな拷問に近い所作が、人間の徳義として許されているのを見ても、いかに根強く我々が生の一字に執着しているかが分かる。私はついにその人に死をすすめることができなかった。

私の母も、呼吸器をつけ、いまだ生きながらえている。何も語ることはなく、ささやかな鼓動を打ち続けているに過ぎないが…。

【オーディオブックCD】夏目漱石随筆集1―「硝子戸の中」「初秋の一日」他3編(CD4枚組)