森村誠一 60歳で小説家になる。 

森村誠一 確かに『abさんご』で芥川賞をもらった方がいたが、人生経験豊富といって、そんなに小説が簡単にかけるものかと疑いの気持ちがあります。文章が苦手な私だけなのでしょうか。

しかしながら、この本の前半部分では、小説を書くことは、今からでも決して遅くないよと励ましをいただいています。例えば、

未来を見ている限り、今の時点の自分がいちばん若いのである。

過去は変えられないが、未来は変えられる。未来志向でいこうと伝えているのだろうと思います。過去の人生を懐かしむのではなくあくまでもこれからの人生の肥やしにする。納得のいく生き方をしていこうと思います。

 

岡崎武志さんの『蔵書の苦しみ』 

 20140111_221345岡崎武志氏の『蔵書の苦しみ』を読了した。蔵書家ならではの悩みや苦しみについて、自身のことや著名人の蔵書にも触れてつづられている。

本文中に、桟雲峡雨の『記者探訪 裏面の東京』という本が、入手困難であるが何としても読みたいものだと岡崎氏は言う。そして、この本を『人間通』の著者であり、書誌学者の谷沢栄一が所持していた、さすがであるといった内容が書かれている。
果たして、本当に入手できないものか調べてみた。現在のところ、確かにアマゾンや日本の古本屋では入手できないようだ。スーパー源氏の検索にも引っかからない。やはり、岡崎氏の言うように貴重な本で、私たちは読むことすらできないものか。名前ばかり知っているが、まだ食べたことのないお菓子を想像するようなじれったさがある。

しかし、実は私が調べたところによると、国立国会図書館で検索すると、すでに電子データ化されている書籍で、インターネットにつながっていれば誰でも読めることが分かる。古典的な和漢書のみデータ化せれているとばかり思っていたのだが、すでに大正時代の書籍も「自炊」されているのである。国でやっているのだから、自炊ではなく、公営の大々的な料理づくりとでもいうべきだろうか。

新古書店(ブックオフ等)の利用方法 1

安くて内容の濃い本を手に入れる

このサイトの名前は、我が家の書斎に10000冊の知的生活です。3,4年前新古書店通いをしたおかげで、きっと我が家にはすでに3000冊の蔵書はあるのだろうなと確信しています。蔵書の中には、105円コーナーで購入し、アマゾンで検索して1円(実際は送料がかかるので251円)で売っているような本も確かにあります。しかし、内容的な価値は、売価と決して同じではありません。

私は渡部昇一氏の『ビジネスマンが読んでおくべき101冊の本 (知的生きかた文庫)』で紹介されている本を好んで購入し読んでいます。その中に多くの書評家や知識人が推薦する本があります。例えば、谷沢永一氏の『人間通 (新潮選書)』は、その一つと言えるでしょう。多くの人が、感銘を受け、読み継がれるようなロングセラーは、流通量も多く、その分中古市場では、価格が低くなります。値段が高くなく読み応えのある本を新古書店を利用して増やしています。

『人に強くなる極意』 佐藤優 読了 


佐藤優氏は、強面の剛の人だとばかり思っていた。しかしながら、キリスト教と大学で学んだ神学を拠り所として、行動する人であった。最近組織の中での自己有用感について考えさせるような出来事があり手に取った本であったが、自分の根っこをどこに持てばよいのか改めて自分と向き合ってみたい。私が学んだのは、佐藤氏が、何かあると内省するためにノートを活用しているということである。自分を客観的に見ることと、自分の周りの世界を一時の感情で判断しないことを学んだ。
この本は、8章からなり、それぞれの章ごとのテーマについて考えるための本が2冊ずつ紹介されている。早速私は、綿矢りさの『ひらいて』を購入し、読むことにした。
第1章 怒らない 第2章 びびらない 第3章 飾らない
第4章 侮らない 第5章 断らない  第6章 お金に振り回されない
第7章 あきらめない  第8章 先送りしない

 

 

 

読書スパ (本の言葉辞典)

読書スパ(どくしょすぱ)
読書スパとは、イギリスの(バース温泉の語源になった、優雅な建物に囲まれた街バース 【世界遺産】)にある個人書店で行われているサービスだという。(2013年現在)日本では、温泉につかり、入浴後は休憩施設でゆっくりと読書を楽しむ人もいるかもしれないが、このサービスは一味違う。予約した時間にお店に行き、奥にあるサロン風の空間で、イギリスらしくお茶とケーキをいただく。その際に書店員に自分の好みを伝えることにより、書店員がコンシェルジュになって、嗜好に沿った本を選んでくれるシステムである。インターネット上では、購読や閲覧状況からおすすめ本を示してくれることはあるが、書店員が、専門の読書案内をしてくれることは珍しいといえる。サロンでの相談と5冊ほどの本の購入がセットになったサービスは、プレゼントとしても人気だ。こんな温かみのあるシステム、日本にもできないだろうか。